メキシコのユカタン半島にあるセノーテは地下の泉とも言われますが、地下にある水中の鍾乳洞のことを表します。
セノーテは死ぬまでに一度は潜ってみたい場所としてダイバーの間ではとても有名な場所です。
この記事では、そんなメキシコのセノーテダイビングの楽しみ方と人気のセノーテについてご紹介していきます。
- セノーテダイビングの魅力って何?
- おすすめのセノーテはどこ?
- おすすめのセノーテツアーを知りたい!
もくじ
メキシコ・セノーテダイビングの魅力
セノーテダイビングは、淡水ダイビングになるので海でのダイビングと大きく違います。そんなセノーテダイビングの魅力とは何なのでしょうか。
ダイバーを魅了するセノーテダイビングの魅力は、大きく3つあります。
- 透明度の高さ
- 光のカーテン
- 鍾乳石
透明度の高さ

セノーテダイブの魅力の一つは、透明度の高さです。
透明度は高いところで100mのところもあり、水中にいるとは思えないほど視界がくっきりしています。
宇宙遊泳をしているように感じられるセノーテもあり、とてもワクワクしますね。
光のカーテン

メキシコの強い太陽の光が差し込むことで、水中にキラキラと光のカーテンが差し込んで、目の前に絶景が広がります。
これを見るだけでもメキシコにきてよかった!セノーテに潜ってよかったと思える絶景の一つです。
鍾乳石

セノーテは、世界最大の水中鍾乳洞のことです。
セノーテに水が溜まるはるか昔から、長い年月をかけて自然に形成された鍾乳石を水中で楽しむことができます。
地形や鍾乳洞が好きなダイバーにはたまらないポイントです。洞窟は暗くて怖いという方でも、通常のセノーテダイビングでは光が差している所だけ潜るので安心です。
ハロクライン

セノーテは基本的に淡水ですが一部海とつながっているセノーテでは、淡水と海水が混じり合っている箇所があります。
淡水と海水が混じり合うとモヤモヤとしたものが見えますが、それがハロクライン現象と呼ばれます。今まではっきり見えていたはずの視界が急にモヤモヤしてきたら、それがハロクラインです。
通常は、淡水層と海水層がはっきり分かれていて水中に水面があるかのように見えますが、そこに人が通ることで、淡水と海水が混じり合い、視界がもやっとした不思議な体験ができます。
メキシコ・セノーテダイビングの楽しみ方

メキシコでセノーテダイビングを楽しむためには、次のことを知っておく必要があります。
- 海水のダイビングとセノーテ(淡水)のダイビングの違い
- セノーテダイビングのルール
- 必要なライセンス
海水のダイビングとセノーテダイビングの違い
海水ダイビングとセノーテダイビングの大きな違いは、
- 浮力
- 流れがない
ということです。
浮力
まず海水と淡水の大きな違いは、浮力です。
淡水は海水に比べて浮力が少ないので、ウエイトを軽くしておく必要があります。
まず、淡水では浮力が小さくなるためウエイトを1〜2㎏減らす必要がある。また、夏でも水温が低いことが多いので防寒対策も忘れずに。さらに、標高が高い湖などでは高所ダイビングとなることもあり、通常のダイビングと同じ水深でもダイバーにかかる圧力が異なってくる。浮上スピード、安全停止の水深、ダイブテーブルの引きかたなども異なってくるので事前にしっかり計画を。ダイブコンピュータは高所・淡水モードに切り替えておこう。各指導団体の淡水・高所スペシャルティを受講しておくと安心だ。
ダイバーオンラインより引用
セノーテを案内してくれるインストラクターの指示にしたがって必要な分のウェイトをつけてくださいね。
流れがない
海と違って、セノーテは流れがありません。
そのため、水底の砂などを巻き上げて視界を悪くしてしまわないようにフィンの使い方も意識しておく必要があります。
セノーテダイビングのルール
セノーテでダイビングをする際は、海水ダイビングとは異なるルールがあります。
人数
セノーテは、必ずフルケーブのライセンスをもったガイドが案内しないと潜ることができません。
ガイド1人につき案内できるのは最大4人までと決められています。
一列で進む
セノーテでは、必ず縦一列に並んで進みます。
というのも、セノーテ内には安全なルートが決められていてそこにラインが引かれており、ライン上を進まないといけないからです。
また、狭いところを通ることもあり、機材で鍾乳石を傷つけることを防ぐためでもあります。
しっかりと前の人を見て、列を乱さないようにしましょう。
ライトが必要
セノーテダイブでは、少し暗い洞窟を通ることもあるので、必ずライトを持っていきます。
ライトは、ツアーなどに参加するとレンタルすることができますので(機材の一部としてついています)用意していく必要はありません。
鍾乳石を触ってはいけない
セノーテの中の鍾乳石は1cm伸びるのに100年もかかると言われ、長い年月をかけて自然にできたものです。
鍾乳石を意図的に触ることはルールで禁止されています。石灰岩でもろく、折れやすいので要注意です。
巻き上げに注意
セノーテは海と違って流れがないので、一度巻き上げると戻るのに時間がかかります。
視界もとても悪くなりますし、透明度も下がってしまい他のダイバーに迷惑がかかるので巻き上げないように注意してフィンを動かす必要があります。
必要なライセンス
セノーテでダイビングをするには、オープンウォーターダイバー以上のライセンスが必要です。
ある程度のダイビング経験が必要なので、推奨経験本数は30本〜40本以上です。
また、場所によってはアドバンス以上のライセンスが必要なところもあります。(ピット、アンヘリータなど)
メキシコで人気のセノーテ
セノーテはユカタン半島に3000以上もあると言われています。その中でダイビングができるのが30箇所程度と言われていますが、その中でも人気のセノーテを紹介します。
ドス・オホス

スペイン語で二つの目という意味のセノーテ。名前のとおり入口が2箇所あり、2通りのルートがあります。
無数の鍾乳石を抜けるダイビングは地形派の人に向いています。
チャックモール
光のカーテンといえばチャックモール。日本人のダイバーにとても人気のセノーテです。
広範囲に光が差し込むので、光のカーテンがゆらゆらして水中でオーロラを見ているような気分になれます。
また、海水と淡水が混じり合うハロクラインも見ることができます。
現在、カメラの持ち込みが禁止されています。有料でカメラマンに撮影してもらうことは可能です。
タージマハ
暗闇から突然現れる光がとても幻想的なセノーテ。鍾乳洞も、光のカーテンやスポットライト、水の透明度も見所満載のセノーテ。
真夏のお昼にしか見ることができない細く長く続く1本のスポットライトも魅力的です。
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ピット
こちらは、竪穴式のセノーテ。光が差し込むと30m超の長い光の柱が見えます。
ディープダイブになるので、アドバンス以上のライセンスもしくはディープダイブ経験が必要になります。
メキシコ・セノーテダイビングツアー紹介
セノーテダイビングをするには、ツアーに申し込むか現地ダイブショップの申し込む必要があります。
日本人の旅行会社で申し込むと、日本語でのブリーフィングをしてくれるのでとても安心です。
機材の貸し出しもありますし、水着とCカードさえあればすぐにセノーテダイビングができます!
セノーテダイビングのツアーを申し込む際は、含まれているものをしっかり確認しましょう。
ツアー代金が安く提示されていても、セノーテ入園料が含まれていなくて結果的に割高になってしまう会社もあります。
ライセンスをお持ちの方は、メキシコ・カンクン旅行でセノーテダイビングを楽しんでみてください。